心の病や心身の障害等のために家から一歩出ることが困難な障害者がおられる居宅に訪れ、遊び相手になります。 以前は、このような人々に対して、デイケアや作業所を始め、フリースペース、ふれあいいきいきサロン等のことを伝え、誘ったものでした。でも、手を変え品を変え誘ったにもかかわらず、どうしても家から一歩出られない。そのような人々が何と多いことか。連れ出すことができなければ、こちらから出張してそれを届ければよいではないか、という考えで始めた活動です。 これは、私の保健所勤務時代に行った電話相談や家庭訪問活動の中で大きなニーズを感じたものです。このサービスを、訪問看護ステーションやACT等のアウトリーチ型事業の中で展開する手立てはないかと考えたことはあるのですが、世間はまだこのニーズについての認知はないし、またどう工夫を凝らしても経営が成り立ちません。そうであれば、ボランティア活動として始めてしまえ、という意気込みでやり始めました。 最初は、出張遊び相手サービスというネーミングで始めたのですが、イメージが限られる感じがあり、この名前にしました。 話し相手になることを手はじめに、トランプや将棋等の室内ゲーム、折り紙や手芸、本の読み聞かせ、時勢の議論、庭先でバドミントンやキャッチボール、一緒に散歩、一緒にお部屋の掃除、一緒に料理、一緒に買い物、ご家族とのお話等、できることやできそうなことはいくつもあります。これらを通して、その先のステップにフライアップするきっかけとなることを期待しています。 障害者の豊かな生活の構築、社会参加への支援の糧になればと思っております。
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