進歩制度に託された B-P スピリット
―― It is most important that each Scout should go steadily forward along the Scout Trail. ――

進歩制度の適正な運用のために

 周知のとおり、ボーイスカウト活動の柱の一つに進歩制度があります。私たちがボーイスカウトの進歩制度を実際に隊で運用しようとする時、少年たちが自発的に学び自ら成長する意欲をサポートする制度として、進級も技能章修得も同じ原理と捉えがちです。しかし、創始者 B-P の構想に従えば、進級制度(Progressive Scouting System)と技能章制度(Badge System)とはまったく別の原理を設けており、このあたりを整理して考える必要があります。

 私は、進歩制度において、進級制度に二つ、技能章制度に一つの、計三つの原理があると捉えました。

 その第1の原理は、スカウトとして一人前の姿であるとされる1級スカウトになるまで(おおむね15歳未満)に適用される指導原理です。すなわち、隊の指導者、また家庭では両親等も加えた大人のチームが協同して、一人ひとりの少年が1級スカウトになるまで育て上げ、仕立て上げていくものです。その課程では、指導者は、手本を示す・教える・教えさせる・学び合わせる・体験させる・ゲームとして・楽しませる・飽きさせない・結果に対し班長次長等のリーダー的役務任用等で応える、という形でスカウトに接します。つまり、1級スカウトになるまでは、スカウト行路の必須課程として、成人指導者=大人が全責任を負うことになります。

 第2の原理は、1級スカウトになり終えたスカウト(おおむね15歳以上、日本では菊、隼、富士、アメリカではスター、ライフ、イーグル、イギリスなどではクイーンズスカウト等を目指す)に対する指導原理です。その進級は本人の意思を尊重した選択肢としてありますが、成人指導者はただそれを見守るだけではなく、“Look Wide” を標語に、“Nature Lore” を念頭に置いて、その探究心を育てる環境整備が大切です。その課程での指導者の役割と留意点は、情報提供する・課題を与える(または自ら作らせる)・その答作りのために安全に冒険させる・フォローする・経験を積ませる・考えや発見を発表させる・討議させる・適正に評価する・結果に対しそれ相応の隊の責任ある役務任用等で応える、というところでしょう。この課程での成人指導者は、スカウトが課題に順当に取り組めるように適正なレールを敷いてあげること、そしてそこにスカウトを導いてあげるところに大きな責任があります。
 ここに注意しなければならないことがあります。B-P の構想に従えば、Senior Scouting (日本のベンチャースカウト部門)においては、その隊のプログラムやスカウトの日常生活の中で展開される、高度な野外活動のほか、公共奉仕や善行、信仰の基盤づくり等の、スカウトとしての行為の実行や実践に重きが置かれています(アメリカやイギリス等ではそれの充分なる活動の記録が進級のための必須要素となっている)。すなわち、1級までの進級章を取るのとは質的に意味が違うということを捉えなければなりません。

 第3の原理は、技能章(ターゲットバッジ、マスターバッジ、チャレンジ章も含めて)修得を進める課程に適用される原理です。その課程で求められる指導者の態度は、提示する・興味を持たせる・動機付けする・情報提供する(講座や講師、書籍を紹介する等)・誘導する・助言する・頑張りに対し敬意を示す・結果に対しそれに応じた専門的役務任用等で応える、というところが考えられます。技能章制度は、少年に関心とやる気を起こさせる独自の教育アイデア体系であり、スカウトにとって必須ではないけれども、これを活用することによって、より高い能力の成長が期待されます。ペスタロッチやモンテッソーリの影響を受けたともいわれ、これがボーイスカウトの魅力として、多くの人々、例えば旧ソ連のピオネールを育てたクルプスカヤも注目した制度です。スカウトにとってはあくまでも選択課目ですが、これがどのように多彩に修得されるかということが、その隊の指導者がいかに頑張っているか工夫をこらしているかのバロメータにもなると思います。

 B-P は、バッジ取得マニアの出現に注意を促しています。バッジをたすきに目いっぱい付けて闊歩したら、それはある意味かっこよく見えると思います。でも、バッジシステムはあくまでも教育の手段です。その目的は、すべての少年に物事に対する広い興味と関心を引き出し、物事に熱心に取り組むことを通して生まれる能力の向上を図ったものです。どのような教育や学校でも、実生活で活きる技能の鍛錬や育成を目指しているわけで、その学校を卒業した後や、日常生活、社会生活においてどんな行動ができるかがためされているわけです。ボーイスカウトのことだけは熱を入れるが普段の生活は省みない、いわゆる“ボーイスカウトばか”に仕立てては本末転倒で、その子の人生を台無しにしてしまうことになります。

 よく、進級したら、バッジを取得したら、セレモニーの場で最大限に褒めよ、と言われます。B-P は、諸著書の中で、バッジ取得に対し、褒める(praise, applaud, admiration, reward 等)という言葉はまったく使っていません。褒めるという対応は、ボーイスカウトがアメリカで展開される中で取り上げられ、推奨されてきた方法と思います。例えば、ディズニー映画の「カールじいさんの空飛ぶ家」にアメリカボーイスカウト型のバッジ授与式の様子が描写されていました。B-P にとっては思いもよらない演出かもしれませんが、現代的にはとても効果のある演出であると思います。


現在の進級制度の中で


 私がスカウトであった時代(昭和40年代前半)のスカウティングは、スカウトの皆が一日も早く進級したいという共通意識のもとで活動がなされていました。少年隊に入ったら、まずは初級を目指して、毎回がロープ結びを皆で教え合い学び合うというのが班集会の姿でした。初級を取ったら今度は2級に進むために班集会は手旗通信ごっこや里山探検ハイク等、それを果たしたら今度は1級を目指してモールス通信ごっこや救助救命ごっこ、測量ゲーム、公園でキャンプごっこ等が班集会の内容でした。すなわち、統一された課題と目標のもと、班長が采配を振り、皆が一緒にそれをマスターしようという意気込みで共通課題に取り組み、皆で学び合い、励まし合い、友情を育み合ったという記憶があります。

 日本連盟が策定する進級考査課目体系や内容は、時代と共に変遷を重ねてきました。今日では、2級課目から、ターゲットバッジの選択的修得が必須となっています。このように課目の構造が変わったことにより、班集会や隊集会の目標や核が定め切れなくて、集会自体がやりにくくなってしまっています。本来、ターゲットバッジは(技能章やチャレンジ章も含めて)、個人個人を対象にその学習意欲の醸成を目指したものであり、皆で教え合い学び合うという形態にはそぐわないものです。家庭で自分の時間に自分の関心や事情をもとに進めていくものです。

 E.E.レイノルズが著した「スカウト運動」(S49.6.30財団法人ボーイスカウト日本連盟訳発行)を読み返してもわかると思いますが、ボーイスカウト運動初期のイギリスでの進歩制度は、2級章課目にしても1級章課目にしても(その内容が時期と共に変化したとしても)すべてのスカウトが同じ課目(設問)をこなす形になっています(ただ、泳力課目等、身体的に制限が求められる子に対しては代替に技能章取得を、というものはあったようです)。日本でも、ターゲットバッジが創設される前はそうでした。

 先にも述べたとおり、本来は、進級制度原理と技能章制度原理とは別々のものであり、それぞれの学習・修練の場所は、前者は隊・班・家庭・社会で、後者は家庭・社会で展開するものと捉えるべきです。

 このようなことをあまり言い過ぎると、日本連盟の教育方針に反旗をひるがえしているととられるかもしれないので慎まなければなりませんが、私がスカウトであった時代の集会の雰囲気と現在のそれとを比べると、隊長が先陣を切って手本を示し教授する姿や皆でわいわい言いながら楽しく学び合う姿が少なくなってきているように感じます。


解決のためのアイデア


 さて、進級制度原理と技能章制度原理とがごっちゃになった現在の進級制度のやりにくさから脱却する一つのアイデアとして、次のようなことを考えてみました。すなわち、ターゲットバッジの中から隊としての必須課目を定めて、それの履修を基盤にした隊・班活動の展開を考えてみました。

 例えば、現行の2級進級課目には、「(1)オ 選択科目の「スカウト技能 ハイキング」の活動からターゲットバッジを2つ修得する。」というように、スカウトが多くの選択肢の中から自分で任意に選ばなければならない課目がありますが、これを「我が隊では、C2読図の1,2,3とC5自転車の1,2,3を履修してそれぞれのターゲットバッジを得る」に読み替えるなどして、隊として特定の課目を予め選び出して進級課目に定めておけば良いと思います(ちょうど昭和50年代に導入された特修章課目と進級課目の重複修得のような形態)。そうすれば、それらの課目の修得が隊や班の活動の目標や核として取り入れることができ、それらをテーマに、デモンストレーション、隊内講習会開催、外部講習会参加、実地訓練、コンテスト、相互発表会、擬似ゲーム、体験会等々、いろいろなやり方のアイデアが思い浮かぶと思います。

 これによる特定のターゲットバッジの修得は、きっとその他のターゲットバッジや技能章修得の呼び水になってくれると思います。その他のターゲットバッジは純粋な技能章制度原理による個人の発意による修得として推し進めていけば良いでしょう。


着実な進歩のための工夫


 B-P は、「最も重要なことはスカウト各人がスカウト行路に沿って着実に前進することである。(It is most important that each Scout should go steadily forward along the Scout Trail.)」(「スカウティング フォア ボーイズ」ボーイスカウト日本連盟 S32初版発行(中村知氏訳本) p528) と述べています。
 それを実現至らしめるためには、当然、成人指導者側の緻密な体制整備と配慮が求められるわけです。

 私自身の経験もふまえて、これに適用できるのではないかと思われるいくつかのアイデアをしたためてみました。

@ スカウト個々の進歩の計画表を作る
 各々のスカウトは進歩記録帳(カブブック、ビーバーノートも含めて)を持っています。それはそれぞれの課目を成し遂げた結果を記入することを目的に作られていますが、これを計画表として活用することをお勧めします。
 つまり、事前に、何月何日に○級完修、それぞれの課目の欄にも月日を記入しておいて、それが達成できるように行動計画を策定します。スカウトに任せてはいけません。隊の指導者が本人と面接の上で作成し、それぞれの課目についてその達成の方法や手順を確認しながら達成予定日を記入することが大切です。それぞれの達成のために、ハイキングやキャンプ等、隊のプログラムとして組んであげなければならないものもあります。親の協力を要するものについては、隊指導者から親に依頼すべきです。そうして、隊指導者、親、本人が、適宜、その計画表の状況を確認しつつ、順調に進んでいたら褒めてあげ、遅れていたら適切な助言をして、進めていきます。その進行管理は、あくまでも隊指導者に責任があり、遅れていたらその担当隊指導者が対策を講じなければなりません。

A 隊で進歩標準表を作成する
 中途入隊者を除いて、通常のスカウトは学年に応じて一斉に入隊、上進するわけですから、隊のレベルで標準的な進歩プランを策定しておいたほうが良いでしょう。これがあれば、年間プログラムも立てやすくなります。例えば、毎年8月に隊キャンプを実施することとし、そこで一斉に団面接、進級式を実施する、と決めておけば、個々の計画表を作成する場合の目安となります。スカウトは、そこで準備された集会やイベントに出席すれば、着実に課目が修得されていく、ということになれば理想的です。

B スカウト個々に、担当指導者を決める
 隊に指導者が複数おれば、それぞれの指導者に担当するスカウトを決めておきます。その指導者が担当する各スカウトの進歩の責任者です。進歩状況のチェックに加え、適宜の助言、必要とあれば普段の日の家庭訪問等も行います。
 考え方として、2級進級担当指導者、1級進級担当指導者のような決め方でもよいでしょう。
 これにRSが関わってくれたらとても素敵な団体制ができあがると思います。


ボーイスカウトの魅力


 総じて言えることと思いますが、ボーイスカウトのプログラムは、身近にあるものを工夫しての遊び、いろいろな趣味、生活の中の課業、各種の専門家や大人が職業として行うこと、そして人々を手伝ったり援けたりする活動などを、ゲームとして取り組み、体験することです。そして、これらの場を大人が準備し、その上でそれらを体験することを課題化し、またそれらの個々の要素を学ぶことを課目化し、その子自身を基準にしてその頑張った量を評価し、級や章という目に見える勲章で称賛するという取り組みがボーイスカウトの進歩制度といえるでしょう。これらの体験は、子どもにあこがれを抱かせることにとても役立ちます。

 すなわち、(1)自分ができることへのあこがれ、自分でできることへのあこがれ ―― 適切な課題設定、多彩な選択肢設定により、やってみたいと思っていたことが、またそれまでできなかったことが、大人や仲間の励ましやサポートを得て、また自分の力で、できた。できるようになった。そしてそれが評価され、皆に称賛された。このような体験、快感が、次には、実生活の中のことで、やってみたい、できるようになりたいという欲求へと発展していきます。同時に、それをするチャンスを与えてほしいという欲求にも発展していきます。それは更に、そのチャンスを自分で開拓する力、自らものごとにチャレンジする力へと発展していくことになるでしょう。

 (2)大人に対するあこがれ、大人になることへのあこがれ ―― ボーイスカウトには、自分が望んだとき、また困ったとき、サポートしてくれる善意の大人が周りにいます。その大人集団には、自分の親も加わります。そんな大人のサポートによって問題解決できたという体験が、また大人の配慮や計らいがあって自分はいろいろな楽しい体験ができたという思いが、大人への感謝と尊敬の気持ちを芽生えさせることになります。更に自分の将来のこととして、そのような大人(その知識や技能を持った大人であり、人をサポートできる大人)になりたいという欲求、なるんだという決意に発展していくことでしょう。

 (3)習うことへのあこがれ、学ぶことへのあこがれ ―― 一つひとつの課目の挑戦と達成をとおして、まねをする・教えを請う・調べる・検証する等の様々な学ぶ手法を獲得していきます。そのうちの調べるということについては、人に尋ねる、から出発し、書籍、百科事典、新聞、テレビ、図書館、インターネット等の活用、更には社会や自然の中から知識や知恵を引き出す方法に気付き、その習慣が確立していきます。人の学ぶ場が、学校だけではなく、学校とは違う学習の場や方法があるということを知った愉快さは、生活の中で気になることや疑問に思うことに出会うたびに、知りたい、調べたいという欲求に転化し、それはわくわくという気持ちを生み出します。このわくわくという気持ちが持つエネルギーは、積極的な行動を促し、人生に豊かさを与えてくれることでしょう。


 すなわち…、夢を拓く学校… と言ってもよいのではないでしょうか。

 B-P が残してくれたこの偉大な教育体系を正しく受け継ぎ、私たち大人がスクラムを組み、未来の日本を担う青少年のために大いに尽力しようではありませんか。



⚜       ⚜       ⚜


 進級制度(Progressive Scouting System)と技能章制度(Badge System)について、B-P の考えを著したものが次の記述です。B-P の著書、「スカウティング フォア ボーイズ 第3部 原理と方法」 ("SCOUTING FOR BOYS" Twenty-Eighth Edition(1953) PART THREE, PRINCIPLES AND METHODS)* と「隊長の手引」("AIDS TO SCOUTMASTERSHIP",1920)から、進歩制度に関する著述を抜き出して原文と邦訳文を載せます。

Progressive Scouting

 It is most important that each Scout should go steadily forward along the Scout Trail. (See Chart.) The early stages are the easiest and most obvious, but the problem gets more complicated as the Troop grows up ; you will then have boys of varying ages and at different stages of Scouting. It’s rather like a conjuror trying to keep a whole lot of balls in the air at the same time and, in fact, if you yourself try to do all the conjuring alone there will be trouble. The secret lies in dividing the work up amongst the Scouters of the Group and the Patrol Leaders. The latter will be chiefly concerned in seeing that recruits get on with the Tenderfoot Tests, and that those who have been invested carry right on with Second Class work. Too many Scouts remain Second Class, and that is one reason for boys leaving Troops ; they get fed up with going over the same old stuff again and again. One Scouter might concern himself with First Class Training ; Some of this can be introduced into most Meetings ; but he will also need special times for this important job.
 Special attention must also be given to the Scouts of 15 or over who are getting to the age when they feel more grown-up. To hold them, you must see that their needs are met. You will have to decide whether you are going to start a separate section of Senior Scouts or whether you are going to continue to hold them in the Scout Troop. In the latter case you or one of the Scouters might make them your, or his responsibility. They want to feel different not only in themselves, but in the Scouting they do and the way they are treated.
 The motto of the Senior Scout section is “Look Wide” and this should be reflected in the programme. A special syllabus of badges has been provided for these older boys leading to the Bushman’s Thong and the Queen’s Scout Badge. Those badges qualifying for the Bushman’s Thong lay special emphasis on nature lore. It is particularly important for boys at this stage in their lives to find a personal interest in some part of natural history. They will want tougher adventure than their younger brothers and so scrambling, rock climbing, potholing, caving, sailing, canoeing, horse riding, and so on can all find a place in the programme.
 But Senior Scouting is an adventure which must be concerned with the spirit and the mind as well as with the simply physical. To the boy now entering upon the wider world of the mind there are many attractive avenues to explore. Let these be explored and discussed. The more actual discussion that goes on among Senior Scouts, the better. Youth is the age of “putting the world to rights.” The Scouter need only see that the facts and initial premises of the discussion are correct and guide thought where necessary. But talk by itself has only a limited value. It must be combined with and extended by exploration. Formal discussions may well have their place, but the informal talks, while hiking or when engaged on some manual work, are the most useful, and these an be followed up by visits to actual places or events discussed. “Let’s go and see for ourselves” must be regarded as a practical paraphrase of the Senior Scout Motto, and it may apply to anything from Church to cinema, or from museums to mudheaps.
 Where the same old programme, or want of programme, goes on week after week, and month after month, boredom is only natural. When the Scouter is himself a bit of a boy, and can see it all from the boys’ point of view, he can, if he is imaginative, invent new activities, with frequent variations, to meet the boys’ thirst for novelty. Boys can see adventure in a dirty old duck-puddle, and if the Scoutmaster is a boy-man he can see it too. It does not require great expend or apparatus to devise new ideas ; the boys themselves can often help with suggestions. Where a Troop resounds with jolly laughter, and enjoys success on competitions, and the fresh excitement of new adventures there won’t be any loss of members through boredom. Then outdoor camping―not merely occasional sips of it, but frequent practice so that the boys become experienced campaigners―will hold those of the best type and will give a healthy tone to their thoughts and talks. I have little use for a cut-and-dried routine system in a Scout Headquarters building, with its temptation to softer living and parlour Scouting. (* p307)

スカウト行路

 最も重要なことはスカウト各人がスカウト行路に沿って着実に前進することである。(別表参照)。最初の段階は最も仕易くはつきりしている。けれどもツループが大きくなるにつれて,問題は段々複雑になる。諸君は色々異る年令の少年をもち,違つた段階のスカウティングの少年をもつに至る。それは丁度手品師が全部のボールを空中で一時につかもうとするに似ている。諸君がそんなことをやるとなればそれは大変だ。これについての秘訣,それはグループのスカウターたちや,パトロールリーダーたちは主として仮入隊者がテンダーフットのテストに及第するよう彼等をみてやる。そして及第した者を,セカンドクラスへの作業に向わさせる。ところがセカンドクラスにとどまる者が余りにも沢山いる。離隊もその一つの理由である。彼等は同じ古い食物を何度も繰返して食べさせられたからである。ツループの1人のスカウターは,ファースト・クラス(1級)の訓練を受持つことになろう。この訓練の一部は主として集会ですることができる。けれども,彼はこの大きな仕事のために特別の時間を要求されるだろう。
 かような特別の注意は,自分はもう成熟していると感じる年令つまり15歳以上のスカウトたちの上にも注がれなければならない。彼等をつかむには彼等の要望に合致するかどうかをたしかめることが必要である。諸君は別の部,即ちシニア・スカウトをやり始めるか,それともひき続きスカウト・ツループの中に彼等をとどめるよう指導するかの,どちらかを選ばねばならなくなる。後の場合には君か或いはスカウターのうちの誰か1人が責任をもつことになろう。彼等は自分自身の身体ばかりでなく,行なつているスカウティングでも,その取扱われ方でも,僕たちは15歳以下と違うのだという感じをもちたがるものである。
 シニア・スカウト部門(年長スカウト部門)の標語は「ルック・ワイド」(LOOK WIDE ――広く見よ)であつて,これはプログラムの上に反映する。このブッシュマンス・ソング(薮の人の革紐の意)及びキングズ(またはクイーンズ)スカウト(王または女王のスカウト)に進む年長の少年のために特別のバッジの要目には,ネーチュアー・ロアー(Nature lore 大自然の教訓)が特に強調されている。この年頃の少年の生活には博物のあるものに個人的な興味を見出すような生活が持に重要である。彼等は年下の弟たちよりも粘り強い冒険をしたがる。登山,岩登り,瀬の岩とび,洞窟探険,帆走,カヌー,乗馬など,これら全てプログラムの中に含むことができる。
 けれどもシニア・スカウティングは,単に身体的冒険だけでなくそれと同様,精神的と心理的の冒険にも関しなければならない。今やより広い世界に入る時期になつている少年たちにとつては,探究すべき誘惑にみちた道が沢山ある。これを探究させた方がよい。活気のある討議がシニアスカウトの間に盛んに行なわれるならば行なわれるほどよろしい。青年は「世界を正義に赴かせる」年頃である。スカウターはこの事実に着目し,討議の前提を手ほどきし,必要があるならば思想を是正,教導することを必要とする。しかし単に談ずるだけではその価値は限定される。探究と結合させそれを拡大しなければならない。型にはまつた討議も適当であろうが型にはまらない対談,つまりハイキング中とか,何か一緒に仕事をしているときとかにするのが,とても役に立つもので,それは討議される実際の場や出来事を訪ねることによつて追及することができる。「我々自身で行なつて見ようじやないか」ということば,シニアスカウトの標語を実際的にいい替えたものと考えなければならない。そして,この言葉は教会から映画館へ,博物館から泥山に到るありとあらゆるところに通用されるだろう。
 いつも同じ古臭いプログラムや,或いはプログラムの種子ぎれが,何週も何カ月も続くならば退屈するのは当然である。スカウター自身が少しでも少年の気持をもち,また,少年の立場に立つて全てを見ることができるならば,また創造力に富むならば,新しい作業を工夫でき,何度も変化をつけるならば少年たちの,新奇に飢え渇いている気持に適合できよう。少年たちは汚い古い家鴨の泳ぐ水たまりの中に冒険を見出すことができる。スカウトマスターでも「子供大人」であるならば同様,見出すことができる。新しいアイディア(着想)を工夫するには大した金もかからないし道具もいらない。少年たちがしばしば示唆をうけることができさえすればそれでよいのだ。ツループに楽しい笑い声がひびきわたり競点に勝つた喜びに湧きたち,新鮮な冒険に高鳴つているところそのツループには退屈から来るメンバーの減少はないであろう。それに今一つ,戸外のキャンピング――単に時々,まれに行くのでなく,頻繁に実施するならば,少年たちは経験を積んだ運動家となり――最上のタイプを保持し,思想にも,談話にも健康色を与えられるであろう。私はスカウト本部の建物の様式に,無味乾燥な様式を用いなかつた。静かな生活と,客間のスカウティングの誘惑によつてである。
(「スカウティング フォア ボーイズ」ボーイスカウト日本連盟 昭和32年初版発行(中村知氏訳)「第3部 原理と方法」 528頁)


Proficiency Badges

 These are established with a view to developing in each lad the taste for hobbies or handicrafts, one of which may ultimately give him a career and not leave him hopeless and helpless on going out into the world.
 Moreover, they put into the hands of the Scoutmaster a means of encouraging the dull or backward boy―provided that the Scoutmaster uses our standard of proficiency―that standard is not so much the quality of his knowledge or skill as the amount of effort he has put into acquiring such knowledge or skill.
 An understanding Scoutmaster who has made a study of his boys’ psychology can thus give to the boy an encouraging handicap, such as will give the slum boy a fair start alongside his better-educated brother. And the dull or hopeless boy can have his first win or two made easy for him so that he is led to intensify his efforts. (* p303)

プロフィシエンシイ・バッジ
(技  能  章)

 これは若人各人が,自分の得意の技術や手技についての趣味を発展させるという見解によつて,その或るものは結果的には将来世の中に出たとき,それによつて生計を立てたり希望や頼みとなるものを失わさないことになる。
 その上更に,スカウトマスターにとつては不器用な少年や,内気な少年を元気づける一つの方法となるのである。――即ちスカウトマスターは技能章の標準を示してやればよいのである。――その標準は,余り知識や熟達の多くを要求せず,それに達するため彼が没頭した努力に重きをおくのである。
 少年の心理をよく研究し,よく理解しているスカウトマスターは例えば貧民窟の少年が,良く教育された兄弟と並び立つて公平なスタートをきるについての彼のハンディキャップを,元気づけてやることができる。不器用な子供や見込のない子供が,最初の一つ二つの技能章を取り獲たならば,その次からは容易になり,かくて彼は自分の努力を強めるようになるのである。
(「スカウティング フォア ボーイズ」ボーイスカウト日本連盟 昭和32年初版発行(中村知氏訳)「第3部 原理と方法」 523頁)


PROFICIENCY BADGES (MERIT BADGES)

 Proficiency Badges are established with a view to developing in each lad the taste for hobbies or handicrafts, one of which may ultimately give him a career and not leave him hopeless and helpless - on going out into the world.
 The Badges are merely intended as an encouragement to a boy to take up a hobby or occupation and to make some sort of progress in it; they are a sign to an outsider that he has done so; they are not intended to signify that he is a master in the craft he is tested in. If once we make Scouting into a formal scheme of serious instruction in efficiency, we miss the whole point and value of Scout training, and we trench on the work of the schools without the trained experts for carrying it out.
 We want to get ALL our boys along through cheery self-development from within and not through the imposition of formal instruction from without.
 But the object of the Badge System in Scouting is also to give the Scoutmaster an instrument by which he can stimulate keenness on the part of every and any boy to take up hobbies that can be helpful in forming his character or developing his skill.
 It is an instrument which-if applied with understanding and sympathy is designed to give hope and ambition even to the dullest and most backward, who would otherwise be quickly outdistanced and so rendered hopeless in the race of life. It is for this reason that the standard of proficiency is purposely left undefined. Our standard for Badge earning is not the attainment of a certain level of quality of knowledge or skill, but the AMOUNT OF EFFORT THE BOY HAS PUT INTO ACQUIRE SUCH KNOWLEDGE OR SKILL. This brings the most hopeless case on to a footing of equal possibility with his more brilliant or better-off brother.
 An understanding Scoutmaster who has made a study of his boys' psychology can thus give to the boy an encouraging handicap, such as will give the dull boy a fair start alongside his better-brained brother. And the backward boy, in whom the inferiority complex has been born through many failures, can have his first win or two made easy for him so that he is led to intensify his efforts. If he is a trier, no matter how clumsy, his examiner can accord him his Badge, and this generally inspires the boy to go on trying till he wins further Badges and becomes normally capable.
 The examination for Badges is not competitive, but just a test for the individual. The Scoutmaster and the examiner must therefore work in close harmony, judging each individual case on its merits, and discriminating where to be generous and where to tighten up. Some are inclined to insist that their Scouts should be first-rate before they can get a Badge. That is very right, in theory; you get a few boys pretty proficient in this way- but our object is to get all the boys interested. The Scoutmaster who puts his boys at an easy fence to begin with will find them jumping with confidence and keenness, whereas if he gives them an upstanding stone wall to begin, it makes them shy of leaping at all.
 At the same time, we do not recommend the other extreme, namely, that of almost giving away the Badges on very slight knowledge of the subjects. It is a matter where examiners should use their sense and discretion, keeping the main aim in view. There is always the danger of Badge-hunting supplanting Badge-earning. Our aim is to make boys into smiling, sensible, self-effacing, hardworking citizens, instead of showy, self-indulgent boys. The Scoutmaster must be on the alert to check Badge-hunting and to realize which is the Badge-hunter and which is the keen and earnest worker.
 Thus the success of the Badge System depends very largely on the Scoutmaster himself and his individual handling of it.

技能章

 各種の技能章は、個々の少年に道楽というか工作というかに対する趣味をつちかわせ、その中のどれかが生涯の仕事となって、希望も頼りにするものもなしに社会に出て行かなくてもすむかもしれない、との見地から設定されている。
 技能章は、子どもに何か道楽とも仕事ともいえるものに手をつけさせ、そのことでかなりの進歩をさせるための単にひとつの励ましであり、外部の人々に対してはその子どもが何かに手をつけ進歩に向かっていることを示すしるしなのであって、その子どもがテストにとおったその技能において大家になったという意味を表わすためでは決してない。もしわれわれがスカウティングを、本職の腕まえをあげるような仕込み方をする正規の課程にしてしまったら、スカウト訓練全体としての意義も価値も失われるし、その道の専門家でもないものが学校の職務を侵すということにもなる。
 われわれはすべての少年たちに、自分から進んで自分を楽しく伸ばしていかせたいのであって、外部から型にはまった教示を押しつけたくないのである。
 しかしスカウティングにおける技能章制度の目的は、隊長にひとつの道具を提供することにもなるのであって、この技能章制度という道具を使って、あらゆる少年、いかなる少年にも、人格を形づくり技能を伸ばすために役立つ道楽(Hobbies)を手がけるようにさせられる。
 技能章制度は、もし理解と同情をもって適用しさえすれば、そうそうに追い抜かれ人生の競争に取り残されてしまうような最も愚鈍な内気極まる子どもにでも、希望と野心を持たせられるようにくふうされたものである。こういうわけだからこそ、技能の標準の点はわざとぼかしてある。技能章獲得についてわれわれが標準とするのは、ある知識や技術において一定水準まで熟達するということではなくて、そうした知識や技術を得るためにその少年がどんなに努力したかという点においているのである。このことが、見込みのないような子どもの場合でも、もっとそう明なよくできる仲間に伍して同等のことができるのだという、足がかりを持たせることになる。
 心ある隊長は、自分の隊員たちの心理動向に意を用いるから、のろまな子でも明敏な仲間と肩を並べてやっていけるように、その子に励みになるようなハンディをつけてやることができる。そこで、たびたび失敗したために劣等感を持ってしまった内気な少年も、自分にやりやすくしてもらっていちどでも二度でも成功することができると、こんどは自分でいっそう努力するようになる。もしその子が努力家であるならば、どんな不器用であろうとも、考査員は技能章を与えるべきで、こうするとたいていその子は励みを感じて、もっと技能章を得るように努力を続け、普通に能力のある者になる。
 技能章の考査は競争試験ではない。個々の少年に対するただの審査である。であるから隊長と考査員は、各個の場合をその真価によって判断し、寛大にすべきところと厳重にすべきところを区別しながら、互いに緊密な歩調を合わせてしなければいけない。
 スカウトがひとつの技能章を得るには、その技能において一流の腕まえになっているべきだ、と主張するむきの人がある。理屈からいえば、たしかに正しい。こうすれば相当熟達した少年を数人つくることができるだろう。しかし、われわれの目的はすべての少年たちに興味を持たせたいというのにある。まず手はじめに隊員たちに容易な障害物をやらせてみる隊長なら、少年たちが自信をもって熱心に跳び越えることに気がつくだろうが、もし反対にそそり立つ石垣に押しつけたら、少年たちは全然跳び越えてみようともしないで尻ごみするばかりだ。
 同時に、いろいろの課目について少しばかり知識をもったからといって、技能章を安売りせんばかりの極端なのは困る。そこが主要な目的をはずさずに、考査員が常識と手心とを使うべき点なのである。
 技能章かせぎがコツコツと技能章をかちとることにだけ取ってかわる危険はいつもある。われわれの目的は、すべての少年をニコニコした、考え深い、自己を没却して、働く国民に仕立てることで、見かけのよい自分勝手な少年にすることではない。
 隊長は技能章かせぎに気をつけ、どれが技能章かせぎ虫で、どれが熱心でまじめな勤勉家なのかを見分けるのに油断をしてはいけない。
 こういうわけで技能章制度が効果をあげるかどうかは、隊長そのもののいかんと、隊長として技能章制度をいかに扱うかによるところ大である。
(「ボーイスカウト指導者の手引」ボーイスカウト日本連盟 昭和49年発行 63頁)



⚜       ⚜       ⚜


 以下、参考までに、昭和40年代当時、および特修章が創設された昭和50年代当時の進級考査課目体系の一部を載せておきます。

【昭和40年代の少年スカウト進級考査課目】

 少年初級スカウト

 仮入隊後、少くとも一ヵ月の訓練を受け、この間に創始者の生涯と事跡およびスカウト運動の歴史についてその大要を知り、小学校5年2学期修了後、次の考査課目に合格したものは“ちかい”をしたのち少年初級スカウトとしてスカウト章をつけることができる。
1, 基   本
 (1) 仮入隊期間中、隊および班の活動に怠りなく参加したことについて班長会議の承認を得ること
 (2) “ちかい”と“おきて”をおぼえ、その意義を説明すること
 (3) スカウト章、スカウトサイン、標語、“日々の善行”の意味を説明すること
 (4) 三指敬礼と左手握手が正しくできること
 (5) 制服を着る場合と着てはならない場合の区別を知ること
 (6) 日本の国旗について @様式、意味およびその歴史の大要を知り A家庭での正しい掲げ方ができること
2, 健 康・衛 生
 (1) 脈搏と体温の正しい測り方ができ、これらが身体の状態に伴つてどう変化するかを知ること
 (2) 軽い切りきず、すりきずの消毒と包帯のできること
3, 観 察・計 測
 (1) 自分の身長と体重の値を知つていること
 (2) 自分の両手をひろげた長さ、指をひろげた時の拇指と小指の間の長さを知り、その利用法を実例について説明すること
4, 通   信
 (1) 身ぶり信号:(気をつけ、注意)(休め)(すわれ)(わかれ)のサインおよび各種の集合体形のサインを識別すること
5, 開   拓
 (1) 次の6種の結び方ができ、これらの特徴と使い途を知ること
  @本結び A一重つぎ B巻結び Cもやい結び D二た結び Eちゞめ結び

 少年2級スカウト
 少年初級スカウトとして、3ヵ月以上の生活を経て、次の課目に合格し、所定の面接をへたものを少年2級スカウトとする。
1, 基   本
 (1) 初級スカウトとして少くとも3ヵ月のスカウト生活を送り、この間“ちかい”と“おきて”の実践に自己の最善をつくし、隊および班の活動に怠りなく参加したことについて班長会議の承認を得ること
 (2) 初級考査に再合格できる実力を有すること
 (3) “君が代”を正しく歌えること
 (4) 国際連合旗および日本と関係の深い5ヵ国以上の外国旗を識別し、それらの歴史と意味の大要を知ること
 (5) 野営での正しい国旗掲揚法を知ること
2, 健 康・衛 生
 (1) スカウテイング・フオア・ボーイズ夜話第18を読み、これに基づいて健康を保つために何が大切かを説明すること
 (2) 自分が次の怪我や事故にあつた時、それぞれ応急手当ができること
  @打撲(うちみ) A手首、足首の捻挫(くじき) B鼻血 C目のちり D足のまめ E虫にさされた傷 F毒蛇にかまれた傷 G犬にかまれた傷 H火や湯でできたやけど Iひどい陽やけ
 (3) 日射病の予防法を知ること
 (4) 三角布で自分の頭、手、ひざ、ならびに足に包帯すること、および腕を吊ることができること
 (5) 急造担架を作れること
3, 観 察・計 測
 (1) 24個の小物品を1分間観察した後、その内の16個以上記憶により答え得ること
 (2) 30個以上のサインを配置した約2キロメートルのコースを30分以内に追跡できること
 (3) スカウトペースで2キロメートルを正しく15分で行くこと
 (4) 歩測を10%以内の誤差でできること
4, 通   信
 (1) 片かな手旗信号で、@50音および数字を発受できること A正しい交信符号を使い、野外で100メートル以上はなれて約30字の通信文を意味を誤らずに発受できること
 (2) 隊内で使う笛信号をおぼえこれを使うこと
5, 開   拓
 (1) 次の結び方ができ、それらの特徴と使い途を知ること
  @ねぢ結び Aトウトラインヒツチ B垣根結び Cてこ結び Dてぐす結び E8の字結び F引とけ結び
 (2) 糸または紐を使つてロープの索端止をすること
 (3) ナイフと、手斧またはなたの安全な用法と携行法ができ、ナイフを研ぎその手入れができること
6, ハイキング
 (1) 16方位と方位角の呼び方を知ること
 (2) 地形図(5万分の1または2万5千分の1)を用いて次の図上作業をすること
  @ 三角点に赤色、水準点に青色、独立標高点に緑色の目印をつける
  A 1キロメートルごとに方眼を赤色で書入れる
  B 任意の3個の三角点(a.b.c.)間の直線距離(ab.bc.ca)を縮尺を使つて測る
  C 同上 a→b, b→c, c→a の方位と方位角を読む
  D 図上に与えられた2点間の標高差とこの間をつなぐ道路の距離を読み徒歩所要時間を答える
 (3) 重要な地形図記号15種の意味と名称を知ること
 (4) 野外で火を焚く前に安全をはかるために行う準備作業および木の根本や、枝のま下で火を焚いてはならない理由を説明すること
 (5) 径2センチメートル位の木から“つけ木”を削り出しこれと他のまきを使つて2本以内のマツチで火を焚きつけ(6)、(7)に使える位まで育だてあげること
 (6) 野外で、飯盒を使つて米飯および味噌汁各2人分を作ること
 (7) 野外で、フライパンを使つて野菜および肉または魚あるいは玉子を調理すること
 (8) パトローリングの正しい方法とその意義を説明すること
 (9) 入隊後、班を活動単位とするハイキングに3回以上参加したこと
 (10) 隊長の指名した少年幹部または2級以上のスカウト1名とともに2級考査相当の応急手当、追跡、歩測、手旗、開拓作業、野外炊事、読図法を課題として含む行程約10キロメートルのテストハイクを行い、その報告書を提出すること。この課目は2級考査のこのハイキング以外の技能課目のすべてに合格した後に行うものとする
7, 節約と貯金
  最近3ヵ月間自己の小遣または生活費について金銭出納を記録し、勤労報酬または節約によつて計画的貯金をつづけること

 少年1級スカウト
 少年2級スカウトとして、5ヵ月以上の生活をへて、次の課目の考査に合格し、所定の面接をへたものを、少年1級スカウトとする。
1, 基   本
 (1) 2級スカウトとして少くとも5ヵ月のスカウト生活をおくり、この間“ちかい”と“おきて”の実践に自己の最善をつくし、隊および班の活動に怠たりなく参加したことについて班長会議の承認を得ること
 (2) 2級考査に再合格できる実力を有すること
 (3) 日本国旗と外国旗または国際連合旗をあわせて掲揚する場合に注意すべき事柄を説明すること
 (4) 2級スカウト1名を助手として正しい順序と方法で旗を掲揚索につけ、これを引き上げること、および旗をおろし索からはづし、これをたたむことができ、なぜそのやり方がよいか説明すること
2, 健 康・安 全
 (1) 少年2級スカウト考査の2,の(2)および(4)を他の人に施こし得ること
 (2) 主な動脈の位置と、動脈出血を止めるための止血点を知りこれを実際に指圧できること
 (3) 動脈以外からの出血を止める応急処置ができること
 (4) 骨折の疑いある者を動かしてはならない理由と、副木は何のために使うかを説明すること
 (5) 腕、脚、鎖骨の骨折について応急処置ができること
 (6) 50メートル以上の水泳ができること。医師の証明により水泳が体質上有害と認められた者、または近くに水泳練習の場所、施設が得られない者は、次の技能章のどれか1種に合格することによつて水泳にかえることができる。但し後者の場合、できるだけ早く適当な場所、または施設に出かけて練習し水泳ができるようになることが望しい。
  野営章、炊事章、自転車章、家庭修理章、森林愛護章
3, 観 察・計 測
 (1) 砂地または湿地につけられた人の足跡や車のわだちなどの識別を練習し、歩度、速度、方向、重量、おとな、子ども、婦人、うしろあるき、しのびあるき、跳躍などの状況を解読できること
 (2) 樹木および野草について有毒、有害なもの5種と、食用または薬用となるもの5種を識別し、その調理法または服薬法を説明すること
 (3) ロープ、棒切れ、杭、支柱、自己の身長、眼高その他ありあわせのものを使つて立木などの高さ、および到達できない2点間の距離を簡易測量し、その誤差が10%以内であること
 (4) 目測または視察によつて個数、人数、長さ、高さ、重さ、面積、体積を誤差25%以内で推測すること
4, 通   信
 (1) 単旗または笛、あるいは電鍵とブザーを用いてモールス信号の50音および数字を発受できること
 (2) 正しい交信符号を使つて、モールス信号による約30字の通信文を意味を誤らずに発受できること。発受信者は視号法を用いる時は野外の100メートル以上はなれた2点間で、聴号法を用いる時は互に相手が見えない状況のもとで交信を行うものとする
5, 開   拓
 (1) 次の結び方ができ、その特徴と用途を説明すること
  @腰かけ結び Aよろい結び
 (2) ウオールノツトまたはクラウンノツトによる索端止ができること
 (3) はさみしばりを用いて丸太材を三脚に組立てること
 (4) 角しばり、筋かいしばりを用いて丸太材を台形橋脚(斜材1本入)に組立てること
 (5) 手斧を研ぎ、その手入れができること
6, 野   営
 (1) 近郊の展望の利く高所で、地形図(5万分の1または2万5千分の1)を用い、@地形図を正しい方向にむけること A15種20個以上の地点・地物を図上に照合指示すること B与えられた3種の目標と現地点間の標高差および直線距離を読み取ること
 (2) 昼間および夜間、それぞれ2種の方法によつて磁石を使わずに方位を判定できること
 (3) 4泊の夏季固定野営に参加するために必要な個人携行品のリストを作り提出すること
 (4) 初級スカウト1名を指導しつつ、これと共同して班用テントを張りまたはこれをたたむこと
 (5) (4)と同様にしてむしろ、グラウンドシート、および毛布を用いて2人分のベツドを作ること
 (6) 1班分の炊事に適する“カマド”の模型2種類を作ること
 (7) 班を活動の単位とする野営に班の一員として1泊野営2回以上を含み7泊以上参加した経験があること
 (8) 隊長の指名した少年幹部または1級以上のスカウト1名とともに、24時間以上にわたり徒歩で往復12キロメートルまたは、自転車にのつて往復25キロメートルを旅行し、その報告書を提出すること。この旅行中、隊長より与えられた観察、調査その他の作業を行ない2人分の食事を調理し、野営地を選定して携行したテントを用いて1泊しなければならない。将来シースカウトを志望するものは上記の行程の3分の1以上を徒歩で、3分の2以内を水路漕行することができる。
   この種目は1級考査のこの旅行以外の技能課目すべてに合格した後に行うものとする。
7, 奉   仕
  少くとも1名の仮入隊者を指導し初級考査に合格させるか、またはデンチーフとして3ヵ月以上奉仕した経験を有すること
8, 節約および貯金
  最近5ヵ月間自己のこづかいまたは生活費について金銭出納を記録し、勤労報酬または節約により計画的貯金をつづけること

 少年菊スカウト
 少年1級スカウトとして6ヵ月以上の生活をへて、次の課目に合格し、所定の面接をへたものを、少年菊スカウトとする。
1, 基   本
 (1) 1級スカウトとして少くとも6ヵ月のスカウト生活をおくり、この間“ちかい”と“おきて”の実践に自己の最善をつくし、隊および班の活動に怠たりなく参加したことについて班長会議の承認を得ること
 (2) 1級スカウトの考査に再合格できる実力を有すること
2, 健 康・安 全
 (1) 人体の胃、小腸、大腸、肝臓、肺、腎臓、心臓の位置を知り機能の大要を説明すること。
 (2) 人工呼吸法を施こし得ること
 (3) 次の変災における正しい避難法および救急処置を演じること
  @火災 A溺水 B裂水 Cガス中毒 D電撃
 (4) 単独および他のスカウトと協力して行う患者運搬法をそれぞれ2種実施すること
3, 観 察・計 測
 (1) 動物の足跡3種について観察記録を作り、スケツチおよび石膏型をそえて提出すること
 (2) 野鳥6種をその姿態、色彩、なき声その他の特徴によつて識別し、それぞれの生態と人間生活との関連を説明すること
 (3) 高低、起伏および地物ある地域500平方メートル以上を簡易測量法によつて実測し、地図記号を用いてその平面図を作ること
 (4) 野帖の正しい記帳法を知ること
4, 通   信
  片かな手旗信号を1分間20字以上またはモールス信号を視号または聴号法によつて1分間15字以上正しく発受できること
5, 開   拓
 (1) より綱をシヨートスプライシングによつてつなぐこと
 (2) 単滑車および複滑車の使い方を知ること
 (3) 大小の立木をきりたおす方法を知り、危険を防ぐために守らねばならない注意事項を説明できること
6, 野   営
  少年野営章および炊事章の考査に合格すること
7, 奉   仕
  少くとも1名の仮入隊者を紹介し、これを指導して初級考査に合格させるか、またはデンチーフ、あるいは次長以上の少年幹部として通算6ヵ月以上奉仕した経験を有すること
8, 技 能 章
  1級考査の際水泳の代替えとした技能章の外に少年技能章5個以上を有すること
9, 節約および貯金
  最近6ヵ月間自己のこづかいまたは生活費について金銭出納を記録し、勤労報酬または節約によつて計画的貯金を継続すること

「ボーイスカウト ポケットブック」(S41.6.1 財団法人ボーイスカウト日本連盟発行)より



【昭和50年代のボーイスカウト進級考査課目】

 ボーイスカウト進級課目

 見習いスカウト

 841 ボーイスカウト活動をしようと思うものは,見習いスカウトとして,登録することができ,見習いスカウト章をつけることができる。
 見習いスカウトは,仲間入りの最低条件としての「初級章」課目に進む。

 初  級
 842 見習いスカウトは,次の項目を修了した後,所定の手続を経て,初級スカウトとなる。
 1. 基本(参加の成績・ちかいとおきて・国際理解)
  (1) 見習いスカウトの期間,隊や班の活動に進んで,参加したことを班長会議で認めてもらう。
  (2) 「ちかい」と「おきて」をいえる。
  (3) 三指の敬礼,左手の握手,スカウトサインが正しくできる。
  (4) スカウト章,モットー,スローガンの意味を説明できる。
  (5) 日本の国旗の正しい様式を知り,掲揚柱に掲揚できる。
       (1. 公民章課目1と共通)
 2. 救急・体力づくり
  (1) 体温と脈はくを正しくはかることができ,病気やけがをしたときにどう変化するかを説明できる。
       (3. 救護章課目2と共通)
 3. 観察と計測
  (1) 自分の両手を広げた長さ,指を広げたときの親指と小指の間の長さをおぼえ身近な測量に利用できる。
 4. 通 信
  (1) 隊や班で使う身ぶり信号(きをつけ,休め,注意,すわれ,わかれと集合隊形の各種サイン),笛の合図,暗号をおぼえる。
 5. なわ結び
  (1) 次のなわ結びができ,使いみちを説明できる。
    @本結び A一重つぎ Bふた結び Cもやい結び D8の字結び
       (10. 結索章課目1と共通)

 2  級
 843 初級スカウトは,次の項目を修了した後,所定の手続を経て,2級スカウトとなる。
 1. 基本(参加の成績・ちかいとおきて・国際理解)
  (1) 初級スカウトとして,最低3か月隊や班の活動に進んで,参加したことを,班長会議で認めてもらう。
  (2) 「ちかい」と「おきて」の意味が説明でき,その実行に努力していることを,日常の生活で示す。
  (3) 日本の国旗の持つ意味と歴史を説明でき,キャンプ地で,国旗を正しく掲揚できる。
       (1. 公民章課目2と共通)
 2. 救急・体力づくり
  (1) 自分が次のけがや事故にあったとき,それぞれについて,応急手当ができる。
    @うちみ A手首,足首のねんざ B目のちり C足のまめ D虫さされ Eやけど Fひどい日やけ G鼻血
  (2) 毒蛇にかまれた傷,犬にかまれた傷の手当,熱射病の予防と手当の仕方を説明できる。
  (3) 運動能力テスト8種目のうち2種目以上を選び,基準値に達する(125ページ運動能力テスト基準値参照)
 3. 観察と計測
  (1) 植物について,食用,薬用になるもの,有毒,有害なもの,それぞれ2種以上見分けられる。
       (7. 観察章課目1と共通)
  (2) 100メートルの距離を誤差5%以内で歩測できる。
       (8. 計測章課目1と共通)
 4. 通 信
  (1) 追跡記号を10種以上おぼえる。
  (2) 片かな手旗信号で,50音と数字が発信,受信できる。
 5. なわ結び
  (1) 次のなわ結びができ,使いみちを説明できる。
    @てぐす結び A巻結び Bねじ結び Cちぢめ結び D引きとけ結び E腰かけ結び Fからみ止め
       (10. 結索章課目2と共通)
 6. 野外料理
  (1) ナイフ,のこぎりの安全な使用と手入れができる。
       (11. 野外料理章課目1と共通)
  (2) 野外で火をたくときの注意事項を知り,準備作業ができる。
  (3) マッチ2本以内で火を起し,炊事に使うことができる。
  (4) 飯ごうなどを使用して,米飯およびみそ汁を各2人分以上作る。
 7. 地図とコンパス
  (1) 16方位と方位角の呼び方をおぼえ,シルバーコンパスで進路を発見できる。
       (12. 読図章課目2と共通)
 8. ハイキング
  (1) 特修章のハイキング章を修得する。
 9. キャンピング
  (1) 1泊班キャンプに必要な個人携行品を正しく荷作りして背負い,4キロメートル以上歩ける。
  (2) 班員1名と協力して,適地に班用テントを正しく張り,手入れと格納ができる。
 10.自然愛護
  (1) 水(または酸素)の循環について知り,河川(または大気)の汚染とその影響について,説明できる。
       (15. 自然愛護章課目1と共通)

 1  級
 844 2級スカウトは,次の項目を修了した後,所定の手続きを経て,1級スカウトとなる。
 1. 基本(参加の成績・ちかいとおきて・国際理解)
  (1) 2級スカウトとして,最低4か月,隊や班の活動に進んで,参加したことを,班長会議で認めてもらう。
  (2) 「ちかい」と「おきて」の実行に努力していることを,日常の生活で示す。
  (3) 日本の国旗と外国旗,または国際連合旗をあわせて掲揚できる。
       (2. 世界友情章課目2と共通)
 2. 救急・体力づくり
  (1) 他の人に次の応急手当ができる。
    @うちみ A手首・足首のねんざ B目のちり C足のまめ D虫さされ E切り傷 Fやけど
    Gひどい日やけ H鼻血 L毒蛇にかまれた傷 M犬にかまれた傷 I熱射病
       (3. 救護章課目3と共通)
  (2) 静脈出血を止めるための応急処置と,動脈出血を止めるための指圧止血点を知り,指圧ができる。
       (3. 救護章課目4と共通)
  (3) 骨折の疑いのある人を動かしてはいけない理由と,副木は何のために使うかを説明でき,腕,足,鎖骨の骨折について,応急処置ができる。
  (4) 班員1名と協力して,急造担架を作り,実際に運べる。
       (3. 救護章課目5と共通)
  (5) 運動能力テスト,8種目のうち3種目以上を選び,基準値に達する。(126ページ運動能力テスト基準値参照)
       (4. 健康章課目2と共通)
 3. 観察と計測
  (1) 動物の生態を2種以上観察して,形態,習性,人間生活との関係を記録し,報告する。
       (7. 観察章課目2と共通)
  (2) 次の測量が誤差10%以内で,できる。
    @ 簡易測量法を用い到達できない2点間の距離を計る。
    A 自作の簡易測量器具を使い樹木などの高さを計る。
       (8. 計測章課目2と共通)
 4. 通 信
  (1) 隊または,班ハイキングで,自然物を利用した追跡記号を約2キロメートルの間に,通信文を含めて配置できる。
       (9. 通信章課目1と共通)
  (2) 片かな手旗信号で,30字程度の通信文の意味を間違えずに発信,受信できる。
       (9. 通信章課目2と共通)
 5. なわ結び
  (1) 次のなわ結びができ,使いみちを説明できる。
    @垣根結び Aよろい結び B張り綱結び(トートランヒッチ) Cてこ結び D馬つなぎ E戻り止め(バックスプライス)
       (10. 結索章課目3と共通)
 6. 野外料理
  (1) 班の炊事に適するかまどを2種以上作れる。
       (11. 野外料理章課目2と共通)
  (2) 薪以外の燃料を2種以上使用できる。
       (11. 野外料理章課目3と共通)
  (3) 班の炊事係として,または友達や家族のために,次の野外料理ができる。
    @ 野菜,肉,魚,たまごの内2種類を材料にした料理
    A 食用野草を材料にした料理
       (11. 野外料理章課目5と共通)
 7. 地図とコンパス
  (1) 地形図(5万分の1又は2万5千分の1)上に示された2個の目標物と,現在地点との間の方位角,標高差,および道路にそった歩行距離を読むことができる。
       (12. 読図章課目4と共通)
  (2) 地形図上に示された10種10個以上の地形図記号により,現地の地点,地物を実際に発見することができる。
       (12. 読図章課目5と共通)
 8. ハイキング
  (1) 特修章のハイキング章を修得する。
       (2級課目で修得済み)
 9. キャンピング
  (1) 特修章のキャンピング章を修得する。
 10. 自然愛護
  (1) 住んでいる地域のおもな公害の種類を調べ,そのうち1つの原因について説明できる。
       (15. 自然愛護章課目2と共通)
  (2) 高木(喬木)および,低木(灌木)それぞれ10種以上を見分け,その名前と特性が説明できる。
       (15. 自然愛護章課目3と共通)
 11. 奉仕(カブ隊・地域社会)
  (1) デンチーフとして,通算3か月以上奉仕した経験を持つ。
       (16. デンチーフ章課目5と共通)
  (2) または,自宅を中心とした適当な地域内(市街地半径1キロメートル,村落3キロメートル)にある公共的施設および事業所を案内できる。
       (17. 近隣奉仕章課目1と共通)

 菊
 845 1級スカウトは,次の項目を修了した後,所定の手続きを経て,菊スカウトとなる。
 1. 基本(参加の成績・ちかいとおきて)
  (1) 1級スカウトとして,最低4か月,隊や班の運動に進んで参加したことを,班長会議で認めてもらう。
  (2) 「ちかい」と「おきて」の実行に努力していることを,日常の生活で示す。
  (3) 班長,次長又は隊付(備品係・記録係・会計係等)を通算して6か月以上つとめ,隊活動に協力する。
 2. 特修章
  (1) 2級,1級で修得したハイキング章,キャンピング章のほか,デンチーフ章または,自然愛護章を含め,任意の特修章8個以上を修得し,合計10個以上の特修章をもつ。

「財団法人ボーイスカウト日本連盟規程集(昭和53年版)」(S53.12.25 財団法人ボーイスカウト日本連盟発行)より


 E.E.レイノルズ著「スカウト運動」(S49.6.30 財団法人ボーイスカウト日本連盟訳発行)の75頁と77頁、349頁に、ボーイスカウト黎明期の進級考査課目が記されています。B-P の意図や運動の当時の理念を読み取ることができ、とても参考になると思います。

【参考…英国 1911年(〜1941年)の考査課目】

 初級スカウト

 ボーイスカウトに参加する少年は,11才と18才の間の少年であり,ちかいをする前に次の考査を通らなければならない。
 1.スカウトのおきてとサイン,敬礼を知ること。
 2.ユニオンジャックの構図とその正しいあげ方を知ること。
 3.次の縄結びができること。本結び,ひとえつぎ,巻結び,もやい結び,てぐすつぎ,ちぢめ結び。

 2級スカウト
 2級のスカウト章を与えられるには,初級スカウトは次のことをしなければならない。
 1.初級スカウトとして,少なくとも1か月間奉仕すること。
 2.基本的な救急法と包帯法の知識を有すること。
 3.アルファベットの各文字について,手旗信号とモールス信号を知ること。
 4.20分間で半マイル足跡の追跡をすること。あるいは町ならば,4つの飾り窓をおのおの1分間観察して,そのうち1つの中味をうまく記述すること。またはキムス・ゲームで24個の別々の小さな品物を1分間観察した後16個を記憶すること。
 5.スカウト・ペースで20分間に1マイル行くこと。
 6.2本のマッチを使って,野外においてたき火をすること。
 7.野外において,湯わかし以外の炊具を使わず,できればキャンプ・ファイアによって1/4ポンドの肉と2つの馬鈴薯を料理すること。
 8.少なくとも,6ペンスの貯金を銀行にすること。
 9.コンパスのおもなる16方位を知ること。

 1級スカウト
 1級章を与えられるには,2級スカウトは次のことを行わなければならない。
 1.50ヤードを泳ぐこと。
 2.少なくとも,1シリングを銀行に貯金すること。
 3.1分間に16字の割で,手旗またはモールス信号のいずれかで通信文を送り,あるいは受けること。
 4.7マイル離れた地点まで,1人あるいは他のスカウトと徒歩またはボートを漕いで行き,戻って来ること。もし,なにか乗物(鉄道は除く)か動物を使う時は,15マイルを往復すること。そして,この旅行についての小報告を書かねばならない。なおこの旅行に2日を要することが望ましい。
 5.次の事故のうち2つ(考査員によって決められる)について適当な処置法を説明すること。火災,溺水,交通事故,汚水ガス,裂氷,電気ショック,けが人患者に包帯する,あるいは実際に,溺水した人を生き返えらす。
 6.次の料理のうち2つをうまく料理すること。(できたら,野外のキャンプ・ファイアによって)。かゆ,ベーコン,猟師用シチュー。または,うさぎの皮をはぎ料理する。あるいは鳥の皮をむしりとり料理する。また,1/4ポンドの小麦粉のダンパーを作る。また太い棒で,ねじパンを焼く。
 7.地図を正しく読み,わかりやすく,大まかな地図をスケッチで画くこと。コンパスを見ずに方位を示すこと。
 8.斧を使って小さな樹木を倒し,あるいは,枝を払うこと。さもなくば,木工品,指物細工,金属細工を自分で作ること。
 9.25パーセント以内の誤差で,距離,面積,大きさ,数,高さ,重さを判断すること。
 10.新入隊員が,初級スカウト章を取れるようになるまで訓練すること。


 これら進歩記章に加えるに,各スカウトを励まして,自分に特有な興味を伸ばし,あるいはスカウティングや公共奉仕の形態を特に研究させるような他の記章がある。1911年までには,このような記章が41あった。いずれも,なかなか近代的なものであり,航空章も含んでいる。そのうち,いくつかは公共奉仕であり,それを選んで獲得すると,キングススカウト章を与えられることになる。開拓,案内,救護衛生,自転車,信号のような記章は,キングススカウト章を獲得する資格のある,第1のグループに属した。
 6つの技能章(選択にはなんら制限はない)を獲得したスカウトは,All-round Cords を与えられ,24の記章を獲得したキングススカウト(1級スカウトでなければならない)は,Silver Wolf を与えられた。

E.E.レイノルズ著「スカウト運動」(S49.6.30 財団法人ボーイスカウト日本連盟訳発行) 77頁より


 参考までに、戦前の少年団日本連盟が用いていた進級考査課目が記された規定の該当部分を載せます。

 健児連盟健児種別等級及制服規則
第一条 健児ノ種別ハ次ノ如ク定ム
    幼年健児 満八歳乃至十二歳
    少年健児 同十一歳乃至十八歳
    青年健児 同十八歳以上

  少  年  健  児
第十一条 見習少年健児
 仮入団者ニシテ宣誓ヲナシ次ノ考査ニ合格シタル者、見習少年健児トシテ制服ノ着用ヲ許シ、健児章ヲ佩用セシム
 考査ハ団長コレヲ行フ
 一、おきて、標語、敬礼法、健児章ノ意義及健児記号ニツイテ知ルコト
 二、我国体ノ精華及ビ我国旗ノ意義、由来、掲揚法ヲ知リ、我国ト関係深キ外国ノ国旗六種以上ヲ知ルコト
 三、本結、一重接、引解ケ結、舫結、巻結、一ト結、二タ結、捩結、天蠶結、挺結、縮結、垣根結、腰掛結、索端止メ、ノ中ノ八種ノ結索法ト其用途ヲ知リ、団杖ノ操法ト其利用法ヲ知ルコト
   幼年健児ヨリ上進シタルモノニアラザルトキハ上記ノ外二級及一級幼年健児考査ト同一ノ能力アルヲ要ス

第十二条 二級少年健児
 見習少年健児ニシテ次ノ考査ニ合格シタル者ハ二級少年健児トシ二級章ヲ佩用セシム
 考査ハ団長之ヲ行フ
 一、見習トシテ一ヶ月以上ノ勤務ヲナスコト
 二、三十分間ニ二千粁ノ追跡ヲナシ得ルコト、或ハ二十四種ノ物品ヲ一分間観察シタル後十六個記憶シ居ルコト
 三、健児歩調シテ十五分間ニ二粁ヲ行クコト
 四、地図ノ読方及十六方位ヲ知ルコト
 五、小刀、斧ノ使用法ヲ知リ衣服ノ小破損ヲ修理シ得ルコト
 六、野外ニ於テマツチ二本以内ニテ火ヲ焚キ付ケ得ルコト、飯盒炊事ヲナシ味噌汁及ビ簡単ナル副食物ヲ作リ得ルコト
 七、合計五夜以上野営ノ経験ヲ有スルコト
   野営道具ノ備ヘナキ団ニアリテハ昼夜ニ亙ル野外作業ヲ以テ之ニ代フルコトヲ得
   体質夜間作業ニ適セザルモノハ昼間作業ノミニ止ムルコトヲ得
 八、卒倒、創傷、打撲傷、火傷、湯傷、咬傷、螫傷、凍傷、鼻血、眼ノ塵、腹痛、中毒ノ場合ニ応ズル第一看護法ヲ知リ、止血法、繃帯法及ビ人工呼吸法ヲ実施シ得ルコト、火災、震災、水災ノ場合ニ於ケル避難法ヲ知ルコト
 九、片仮名手旗信号又ハ「モールス」信号ヲ発受シ得ルコト
 十、貯金五十銭以上ヲ有スルコト

第十三条 一級少年健児
 二級少年健児ニシテ次ノ考査ニ合格シタル者ハ一級少年健児トシ一級章ヲ佩用セシム
 考査ハ考査委員之ヲ行フ、考査委員アラザルトキハ団長之ヲ行フ
 一、二級トシテ三ヶ月以上ノ勤務ヲナスコト
 二、武道ノ心懸ケアルコト
 三、百米以上泳ギ得ルコト
   但、医師ノ証明ニヨリ体質上水泳ヲ有害ナリト認ムルトキハ救急、案内、信号、特技章ノ中ノ一種ヲ以テコレニ代フルコトヲ得
 四、火災、溺水、地震、裂氷、感電、瓦斯漏洩、狂犬ニ対スル応急法及患者運搬法ヲ知ルコト
 五、片仮名手旗信号ヲ一分間ニ二十字又ハモールス信号ヲ一分間ニ十五字発受シ得ルコト
 六、野菜料理三種以上、鳥、獣、魚肉料理各一種以上ヲ作リ得ルコト
 七、各種野営生活法ヲ知リ通計十五夜以上ノ経験ヲ有スルコト
   野営用具ヲ有セザル団ニ在リテハ昼夜ニ亙ル野外作業又ハ、ハイキングヲ以テ之ニ代フルコトヲ得
   体質上夜間作業ニ適セザルモノハ昼間作業ノミニ止ムルコトヲ得
 八、簡単ナル測図見取図ヲナシ、磁針ニヨラズシテ方位ヲ発見シ得ルコト
 九、数、長サ、重サ、面積、体積ノ推測ヲナシ二割五分以上誤ラヌコト
 十、木工又ハ金工、ニヨリ或ル製作ヲナシ又ハ活動部ヲ有スル模型ヲ作ルコト
 十一、植物、動物、鉱物ノ何レカヲ十五種以上観察シ、其標本ヲ作ルコト
 十二、貯金一円以上ヲ有スルコト
 十三、少クトモ一人ノ入団者ヲ紹介シ是ヲ見習少年健児タラシムルコト
 十四、単独ニテ、或ハ一人ノ健児ヲ伴ヒ、二日間ノ旅行ヲナシ、徒歩又ハ短艇ノ場合ニハ往復十二粁、自転車或ハ馬ノ場合ニハ往復二十五粁ヲ旅行シ、旅行記ヲ作ルコト
   十三、十四ノ二項ハ場合ニ依リ一級健児ニ進級シタル後ニ行ウコトヲ得

第十四条 隼 健 児
 一級健児ニシテ左記特技章二十種中七種ヲ修得シタルモノヲ隼健児ト称シ、隼章ヲ佩用セシム
 但、七種中ニハ救急章、野営章、信号章ノ三種ヲ含ムベキモノトス
   救 急 章    野 営 章
   水難救助章    工 作 章
   消 防 章    水 泳 章
   公衆衛生章    漕 艇 章
   個人衛生章    測 量 章
   体 育 章    測 候 章
   信 号 章    電 気 章
   沿岸監視章    電 信 章
   案 内 章    事 務 章
   水先案内章    通 訳 章

(原典は縦書き。旧字体の漢字は新字体に置き換えてあります。)    
少年團硏究 第六卷第五號 昭和四年五月一日 少年團日本聯盟 發行 二頁    
少年団研究 第六巻 (財団法人ボーイスカウト日本連盟 監修 1996.11.30 大空社 発行)より

 参考までに… 戦前の少年團日本聯盟の創立(大11)の後、その建設や発展にあわせて、進歩制度策定の努力や変革がなされています。「少年團硏究」誌において、それの関連記事が載っている箇所を記します。「健兒階級及び制服規則草案」(少年團日本聯盟硏究部) 第二卷(大14)第四號40頁、「幼年健兒技能章規程草案」(少年團日本聯盟硏究部) 第二卷第五號22頁、「少年健兒技能章規程草案」(少年團日本聯盟硏究部) 第二卷第六號23頁及び第七號26頁(續)、「健兒聯盟健兒種別等級及制服規則」(聯盟公報) 第六卷(昭4)第五號2頁、「(大日本少年團聯盟)健兒種別等級規則」(聯盟公報…本聯盟諸規則改正ノ件) 第十五卷(昭13)第五號38頁、等です。


 加えて、その当時のアメリカボーイスカウトの進級考査課目を記します。少年團日本聯盟が発行した「少年團硏究」誌中にそれを紹介した記事から、それを口語文化して載せます。

 見習スカウト (Tenderfoot Scout)
 スカウトになるには、少なくとも12歳であること。
 スカウトの ちかい、おきて を十分に暗証し、その意味を完全に理解していることを隊長に実証し、その後に次の考査を経て、ちかい、おきて に正式に記名して、見習スカウトとして登録した後、見習スカウト記章及びアメリカボーイスカウトの制服を着用することを許される。
 1、スカウトの ちかい、おきて、標語、暗号、敬礼、及び記章の意味を知ること。
 2、アメリカ合衆国国旗の構成と歴史を知り、習慣に従い、敬意を表すことができること。
 3、本結び、及び次の結索法中8種を結ぶことができること。
  一重接ぎ、舫結び、天蠶結び、縮め結び、引き解け結び、巻き結び、捩結び、ふた結び、小綱接ぎ、ミラース・ノット、ロープ・ホールター、管結び、シティーブドーア、バレル・ヒッチ、ガース・ヒッチ、バインダー・トワイン・ベンド、ラーリヤット・ループ、ヒッチング・タイ。

 2級スカウト (Second Class Scout)
 見習スカウトは、次の要件を満たし、正当なスカウト団当局が行う考査を経た後、2級スカウトに編入され、アメリカボーイスカウトの2級スカウト記章を付けることが許される。
 1、見習スカウトとして、少なくとも1か月間の活動があること。
 2、ファーストエイドの一般処理法を知り、療法を実演し、必要であれば、出血、気絶、震盪、打撲傷、擦過傷、火傷、挫傷の包帯掛をすること。及び三角巾を使い、頭部、腕、手、足及び足首の包帯掛を実演すること。眼及び顎の包帯掛、(腕及び足首には巻包帯を代用することができる)。人工呼吸法。スカウトは動物に、その中の5種を選んで、実演することができる。
 3、初歩の信号法、手旗信号にて、アルファベットを知ること、又は万国モールス信号を知ること、又はインディアン指話法の初歩を知ること。
 4、25分間に半マイルの追跡、又は都会にあっては、1分毎に観察する4か所の窓飾りの1か所に陳列してある物を満足に述べること。
 5、スカウトペース――交互に、約50歩は駆け足、50歩は並足――また12分間に1マイルを行くこと。または1エーカーの地面を歩測し、棒杭にて仕切ること。
 6、ナイフ、又は手斧を適切に用いること。
 7、野外にて、マッチ2本以上を用いずして火を焚くこと。焚き方と消し方。
 8、料理道具を用いずして、肉、四分の一ポンド、及び馬鈴薯2個を料理すること。
 9、少なくとも1ドルを働いて公立銀行に預金すること(働いて得たものなら、生命保険とするも可)。又は、家畜を所有し、これを飼育すること。
 10、羅針盤の十六方位を知ること。
 11、家庭、工場、学校、往来、又は農場における安全規定を、少なくとも5か条を実演できること。
 12、日常生活に、スカウトのちかい、おきての方針にて、実践していることの証明をすること。

 1級スカウト (First Class Scout)
 2級スカウトは、次の要件を満たし、正当な地方スカウト当局の考査を経た後、1級スカウトに編入され、アメリカボーイスカウトの1級スカウト章を付けることを許される。
 1、2級スカウトとして、少なくとも2か月間の活動があること。
 2、50ヤードを泳ぐこと。
 3、少なくとも、2ドルを働いて公立銀行に預金すること(働いて得たものなら、生命保険とするも可)、または家畜を飼育して市場に売り出すこと。
 4、1分間30字の割合で、普通の信号法により、手旗信号で、通信を発受すること、または1分間16字の割合で、普通の信号法により、万国モールス信号をなし得ること。又は1分間30暗号で、インディアン指話をなし得ること。
 5、徒歩または漕舟で、少なくとも7マイル(全部で14マイル)の距離にある地点まで、単独(又は他のスカウトと共に)周回旅行をし、旅行および観察物の満足なる記録を作ること。
 6、2級スカウトのファーストエイド法の復習。火災、裂氷、感電、瓦斯漏洩に対する応急法を述べること。狂犬、毒蛇に噛まれた場合の応急法。骨折、中毒、卒倒、暑気中、日射病、凍傷の手当法。または日焦、毒草、蜂の刺傷、鼻血、耳痛、目の塵、腹痛の手当法。患者運搬法。頭、眼、顎、腕、胸、肋骨挫折、手、股、膝、踵及び足に三角巾包帯を実演すること。
 7、野外で、野営料理道具を用いて、次の種目中2種を満足に料理すること。
   卵、ベーコン、ハンタース・シチュー、魚、野禽、家禽、パンケーク、ホーケーク、ビスケット、棒を用いてパンを焼くこと、及び各原料の正確な価格を述べること。料理の方法を他の子どもに説明すること。
 8、正確に地図を読むこと、及び地点に記された識標により、わかり易い略図を描き、適当な記号を記し、重要な建築物、道路、交通線、主要陸標、主なる高度等を記入すること。羅針盤によらず、方位を指示すること。
 9、手斧を適当に用いて樹を切り倒し、軽い丸太を作ること。又は、大工の細工物、道具製作、及び自己製作の金物を提出すること。又は枯れ死しようとしている、又は腐食しようとしている樹の手当を実演すること。及びその行った手当法を説明すること。
 10、距離、太さ、数、高さ、重さを推測し、百分の二十五以上誤らないこと。
 11、皮、葉、花、実及び嗅より観察して、草及び木を、十種を述べること(毒蔦を含む)。又は、毛色、鳴声、足跡及び習性より野禽6種を述べること。又は、形態、鳴声、足跡、及び習性より、野獣6種を述べること。北極星及び、少なくとも3星を見出し、その名称を述べて説明すること。
 12、スカウトのちかい、おきての主義にて、日常の行動をなしていることを十分に証明をすること。

 スター・スカウト
 1、1級スカウトとして、充分なる活動の記録が、少なくとも3か月間あること。
 2、技能章の中、どれでも5個の技能章を得る技能を有すること。

 ライフ・スカウト
 1、1級スカウトとして、充分なる活動の記録が、少なくとも6か月間あること。
 2、技能章の中、(1)ファーストエイド章、(2)健康章又は運動章、(3)個人衛生章、(4)公衆衛生章、(5)救命章又は開拓章を含み、10個の技能章を得る技能を有すること。

 イーグル・スカウト
 1、1級スカウトとして、充分なる活動の記録が、少なくとも満1か年間あること。
 2、技能章の中、(1)ファーストエイド章、(2)救命章、(3)個人衛生章、(4)公衆衛生章、(5)料理章、(6)野営章、(7)公民科章、(8)禽鳥研究章、(9)通路発見章、(10)開拓章、(11)運動章又は健康増進章を含み、21個の技能章を得る技能を有すること。

「米國少年團を迎へてその進級制を述ぶ」(奧寺龍溪 少年團硏究 第六卷(昭4)第七號24頁)内記述より。原典縦書旧字体文語調文を口語文化(舟橋による)。


(2015.10.14)




     せいちゃんの B-P スピリット 研究
     @ ボーイスカウト運動についての諸考察 (2014.10.5)
     A スカウティング フォア ボーイズ に記された B-P スピリット (2015.7.22)
     B 「隊長の手引」に記された B-P スピリット (2015.8.14)
     C ローバーリング ツウ サクセス に記された B-P スピリット (2015.8.15)
     D 「パトロール システム」に記されたフィリップスのスピリット (2015.9.26)
     E 進歩制度に託された B-P スピリット (2015.10.14)
     F 信仰の奨励に託された B-P スピリット (2015.10.12)
     G 野外活動に託された B-P スピリット (2015.11.29)
     H スカウト運動に託した B-P スピリット (2016.7.14)
     I “ちかい”と“おきて”に託した B-P スピリット (2016.12.12)
     J ボーイスカウト研究 (1979.12.14)
     K ボーイスカウト実践記 (1980.4.28)
     L ボーイスカウト活動プログラムの紹介 (1998.6.20)
     M 《資料》B-Pの1926年の講演「ボーイスカウト・ガールガイド運動における宗教」
     N 《資料》1966年のチーフスカウトのアドバンスパーティーの勧告の序文
     O 《資料》ラズロ ナジ 著「REPORT ON WORLD SCOUTING」(1967) の序文



   参考までに
   スカウティング フォア ボーイズ 第27版 (ボーイスカウト神奈川連盟県央地区ウェブサイト)
   <http://www.bskanagawa-kenoh.org/pdf/SFB27(1952).pdf>
   SCOUTING FOR BOYS (カナダ ScoutsCan.com ウェブサイト)
   <http://www.thedump.scoutscan.com/yarns00-28.pdf>
   「ウルフカブス・ハンドブック」 ボーイスカウト日本連盟訳 (ボーイスカウト茨城県連盟ウェブサイト)
   <http://www.scout-ib.net/09SCIB-DB/WCHB/WCHB.html>
   THE WOLF CUB'S HANDBOOK (カナダ ScoutsCan.com ウェブサイト)
   <http://www.thedump.scoutscan.com/wolfcubshandbook.pdf>
   「隊長の手引」 ボーイスカウト日本連盟訳 (ボーイスカウト茨城県連盟ウェブサイト)
   <http://www.scout-ib.net/09SCIB-DB/ASM/AidToSM-1.html>
   <http://www.scout-ib.net/09SCIB-DB/ASM/AidToSM-2.html>
   AIDS TO SCOUTMASTERSHIP (隊長の手引) (カナダ ScoutsCan.com ウェブサイト)
   <http://www.thedump.scoutscan.com/a2sm.pdf>
   ROVERING TO SUCCESS (カナダ ScoutsCan.com ウェブサイト)
   <http://www.thedump.scoutscan.com/rts.pdf>
   The Patrol System and Letters to a Patrol Leader (ScoutsCan.comウェブサイト)
   <http://www.thedump.scoutscan.com/Patrol%20System.pdf>
   POLICY, ORGANISATION AND RULES (SCOUTS.ORG.UK ウェブサイト)
   <https://members.scouts.org.uk/supportresources/71>
   POLICY, ORGANISATION AND RULES 1938 (BPSA-US ウェブサイト)
   <http://bpsa-us.org/wp-content/uploads/2013/06/1938_POR.pdf>
   「ボーイスカウト ポケットブック」 S44版 (ボーイスカウト神奈川連盟県央地区ウェブサイト)
   <http://www.bskanagawa-kenoh.org/pdf/boyscoutpocketbook1969.pdf>
   BOY SCOUTS HANDBOOK The First Edition,1911,BSA(The Project Gutenberg EBook)
   <http://www.gutenberg.org/files/29558/29558-h/29558-h.htm>
   アメリカボーイスカウトの進歩制度 級章種別考査細目等 ( BSA ウェブサイト)
   <http://www.scouting.org/scoutsource/BoyScouts/AdvancementandAwards.aspx>
   Scoutmaster and Assistant Scoutmaster Leader Specific Training (BSAウェブサイト)
   <http://www.scouting.org/filestore/training/pdf/34879.pdf>
   SCOUTMASTER HANDBOOK, Boy Scouts of America
   <https://drive.google.com/file/d/0BxgyGhfwmpSpOG1YeXFveHlFWWs/view?pli=1>




メールフォーム
 差し支えなければご意見ご感想等をお送りください。
    
 返事ご希望の方はメールアドレスをご記入ください。
 メールアドレス:

    無料掲示板または掲示板レンタル  



進歩制度に託された B-P スピリット アクセスカウンター SFF
このホームページは個人の責任で開設しております。掲載資料は引用の範囲で利用しているものであり、関連の個人・諸団体とは何の関係もありません。